確定申告シーズンど真ん中です。
確定申告書を書いていると、資料が足りないことも多いです。
今日は消費税の中間納付の資料がないお客様がいました。通帳から消費税はきちんと納付していることと、支払総額は確認できたのですが、国税部分と地方税部分の内訳がわからない。
消費税の申告書へは国税部分と地方税部分に分けて、中間納付税額を記載しなければなりません。
さて、こんなときはどう計算するのでしょうか。
そこで今回は、消費税の中間納付税額の計算方法について考えてみます。
消費税の中間納付税額とは?
今日の確定申告作業でむむ!?と思ったところをお話しします。
今年からうちで確定申告をすることになったお客様です。
消費税の納税義務者となっていて、前年も消費税の申告書を提出しています。
前年の消費税の年額が48万円超だったので、消費税は中間納付をしなければなりません。(消費税はあくまで消費者から預かっているお金なので、預かっているお金で運用などができないように、中間納付するんだと受験生時代に聞きました。)
通帳を確認してみると、11月頃に国税からの引き落としが確認できました。
しかし、問題はここからです。
消費税の国税部分と地方税部分の内訳がわからないのです。消費税のお知らせも諸事情で見ることができない状況です。
というのも、消費税には国税部分と地方税部分があります。
受験生なら最初に習う論点ですが、普通の人は知らないのではないでしょうか。
消費税8%には内訳があり、国税部分が6.3%で地方税部分が1.7%です。
合わせて消費税等として8%となっています。(消費税等の等は地方消費税のことです。)
個人的にはいったん全て国に納付してから、国がその後に地方に配分したらいいんじゃないか?とか思ってしまいますけどね、、、
中間納付の国税と地方税の内訳計算方法
それでは具体例を確認しましょう。
通帳から消費税の中間納付として654,300円がコクゼイとして引き落とされている場合。
内訳は下記の通りです。
<計算式>
国税 654,300×63/80=515,261→515,300円
地方税 515,300×17/63=139,049→139,000円
中間納付税額を確認できる資料はどんなものがある?
中間納付の国税部分と地方税部分の金額がわかる資料といえば、消費税のお知らせや中間申告の納付書があります。
両方とも手に入らないケースは今回の計算方法で計算してみてはいかがでしょうか。
消費税の負担感は大きい
確定申告書を作成していて、所得税は還付なのに、消費税は納付のケースが多いです。
それも数万円の納付ではなく、数十万円〜数百万円の納付のケースが多いです。
消費税の負担感は大きいです。
税率が10%になればさらに負担感が増すのでしょう。
どんどん複雑になる消費税、、、軽減税率もすぐ先の未来です。消費税の仕組みがますます納税者にとってわからなくなる。やめてほしいと思います。
<編集後記>
終わらない確定申告。そろそろ体力も低下気味。踏ん張りどころです。2019年に入ってから人生が変わり過ぎています。本日は個人的に大きなニュースが飛び込んできました。私だけの人生ではないことを感じています。
<本日の1日1新>
北堀江にある麻婆専門店「永友」
うましうましうまし!
蟹山昇宏税理士事務所の近くにあるので、また行こうと思います。