税理士ってどう?日本税理士会連合会の問いかけに税理士が答えてみる

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税理士という職業は過渡期を迎えています。

年々減少する受験生。

受験生が減っているということは、税理士に魅力がないということなのでしょう。

税理士を目指す人が減ると、業界に新しい人が入ってこなくなります。

そのため、税理士事務所は本当に人手不足の状況です。

日本税理士会連合会はなんとかしようと、いろいろなPRをしています。

そこで、今回は日本税理士会連合会のPR「税理士ってどう?」という問いかけに、1人の税理士として考えてみます。

税理士ってどう?日本税理士会連合会は大学生に税理士という働き方をアピールしているようです。

母校の関西大学の食堂にて。

たまたま関西大学に行く用事があり、お昼を食堂で食べようとして、お盆を取りに行きました。

お盆に広告が入ってる!!!ビジネスだ!!!ほお〜関心や〜

いやいやよく見ると税理士ってどう?って書いてるぞ。

どういうことだ???

よくよく見てみると、日本税理士会連合会のPRのようです。

税理士になりたい人=税理士受験生が減っていますからね。

大学生に税理士を目指してもらおうというアピールのようです。

ちなみに税理士試験の受験者数の推移を確認してみましょう。受験者数は年々減っています。

平成24年度は94,918人だった受験者数(延べ人数)ですが、

平成25年度は87,898人

平成26年度は79,045人

平成27年度は74,212人

平成28年度は68,310人

平成29年度は63,440人

平成30年度は58,400人

激減しとる!!!

(税理士試験は複数科目を受験できるため、延べ人数となっています。受験申込者数は平成30年度で38,525人でした。)

この状況ですから、日本税理士会連合会も危機感を持つはずです。

税理士ってぶっちゃけどうなの?儲かるの?

先ほどの日本税理士会連合会のPRでは下記の5つが取り上げられていました。

・やりがい

・収入

・社会貢献

・自由な働き方

・安定

この質問に対する答えは、税理士の仕事はどれも水準は高いと思います。

やりがいもあるし、社会貢献も感じることができるし、働き方も選べば自由にできるし(特に女性)、安定もしていると思います。

めちゃくちゃ簡単に答える!笑

税理士は良い仕事だと思います。

しかし一つ覚悟をしないといけない点は、収入です。

残念ながら、税理士業界は給与水準が低く、福利厚生もほとんどありません。

良い大学を出て、一流企業や銀行、公務員になろうと思っている人は、税理士業界の現状には満足できないと思います。

一般的な会計事務所に務める場合、数年間は厳しい時期を乗り越える必要があると思います。

しかし、BIG4と言われる大手税理士法人や国内系の大手税理士法人の給与水準は普通のサラリーマン程度もしくは少し良い給与水準です。

給与水準が高い分、ハードに働くことにはなります。

なお、独立開業すれば、1人の経営者になるので、自分の働き方次第で年収が変わってきます。この独立開業には多少夢があると思います。

私はゼロからの独立だったので、年収が激減しました。笑それでも独立開業して良かったと思っています。

1人の税理士の素直な意見

税理士業界には生半可な気持ちでは来るべきでは無いと思います。

私は友人が税理士を目指したいと相談してきた場合、税理士業界には来ない方がいいと率直にアドバイスしています。受験に受からずに低賃金でたくさん働くことになり、純粋に人生が不幸になるからです。

「絶対に合格する」という強い気持ちを持っている人が、仕事や家庭の都合で勉強ができなくなり、試験が受からなくて数年経つという状況の人を何人も見てきました。

そんな状況なら大手でサラリーマンしていたほうが、よっぽど人生豊かになります。

それでも、「どうしても税理士になりたい。」という人は、科目をある程度揃えてから税理士事務所で働き始めるのをオススメします。(5科目合格済がのぞましい。)

なお、4科目合格済で、最後の1科目は今年専念して受験済であれば、もし結果発表で不合格の場合にも、大手の事務所で働きながら試験を突破できるはずです。

さらに、3科目揃えていれば大学院に通って修士論文を執筆することで、2科目が免除になるという制度もあります。

本音と税理士業界の魅力を伝えること

本音は、1人でも多く多種多様な人が税理士業界に飛び込んできて欲しいと思っているのですが、私は人の人生に責任は持てません。あなたの人生に責任を持てるのはあなただけです。

このブログをみた後でも、税理士業界に飛び込んできてくれる人はめちゃくちゃウェルカムです。

そんな人のためにも税理士の魅力を少しでも伝えれるよう、情報発信し続けます。

この日は、ひとり税理士として日々情報発信を続けている井ノ上陽一さんの『ひとり税理士の仕事術』を見ながらご飯を食べました。

たまたまこの時期この本を読んでいて、記念に撮影してみました。

情報発信している先人がいるから、いまの私がいます。

私なりの税理士ってどう?をこれからも追求します。

<編集後記>

融資の関係で銀行へ必要書類を提出しました。確定申告が終わると仕事も落ち着くのでしょうか。早くHP作らないとなぁ、、、

<本日の1日1新>

北新地の「暖心」人柄の良い大将と美味しい料理で北新地レベル高えと感じました。お値段も北新地にしたらリーズナブルなんでしょう。また来れるように精進します(^^)