税理士試験の合格率は科目や受験した年度によって異なりますが、およそ10%程度です。
10人の受験生が1年間勉強してきて、1人しか合格できない試験です。
税理士試験の資格の学校は毎年9月から講座がスタートします。9月には100人はいた受講生が直前期には30人に減っているなんてこともあります。
税理士試験にはある程度のコツがあると感じています。
そこで、今回は不合格にならないための勉強法のコツについて考えてみます。
税理士試験の生存戦略
税理士試験はそもそも圧倒的な好成績で合格を狙いに行ってはダメな試験だと思います。あくまでも不合格にならないようなスタンスで1年間継続して勉強する試験です。
その理由は、試験が難化しすぎていて、受験生が回答できる問題が限られている試験になっているからです。
資格の学校に通っていた時から感じていたことですが、難しい問題を頑張って正解するよりも簡単な問題を回答していくほうが成績は伸びます。
講師の先生も本試験では誰も回答できない難しい問題には配点がふられない、もしくは点数が低くふられており、誰もが回答できる箇所には大きな配点がふられているのではないかとの話しをされていました。
実際に私が合格した年は、簡単な問題を見極めてうまく正解を積み上げることかできたと感じた年でした。反対に、不合格の年はどんなに難しい問題でもくそ真面目に回答し、返り討ちにあった年でした。
つまり、どの受験生も回答して、正解をする問題をいかに効率よくピックアップし、解き進めていけるかということが合否に大きく関わります。
ですので、難しい問題をいかに回答できるかではなく、落としてはいけない問題をいかに見極めて正答率をあげるかという勉強をすべきです。
基本は100%押さえる
基本というのは、基本テキストの内容、確認テスト、実力判定の模試です。
受験が最初に目指すのはこれらで100点を獲得できるようになることです。
外販の問題集や逐条解説に当たる前に基本を徹底的に身につけることが大切です。
理由は先ほども話したように、落としてはいけない問題をいかに落とさないかが合否を分けるという試験ですので、基本が大切になります。
直前の模試になればなるほど難しくなり、挫折します。5月の願書を提出する時期にはまだまど諦めない気持ちで受験し勉強する気持ちを持っていた受験生が、試験当日に試験を受けに行かないほど心が折れる試験です。(私も経験があります。笑)
基本を押さえた受験生から受かっていく試験ですので、難しい模試ご続いて心が折れる瞬間はあるかと思いますが、諦めずに最後まで勉強をやり抜く心を持ってください。
諦めたら試合終了です。(人生が終了するかもしれないです。)
逆に、諦めなければ人生の扉は開けます。
遠くから全力で応援しています!!!
時間が無ければ模試を繰り返す
税理士試験は仕事をしながらでも合格できる試験だと言われています。
しかし、そうはいっても仕事をしながらではなかなか勉強時間の確保が難しいです。
基本的には、仕事の力を少し抜いて学校に通うのが理想かと思います。
まあ、なかなか仕事が忙しく時間を取れない人も多いと思いますので、時間の無い人は模試を繰り返し解く勉強法がおススメです。
インプットを極限まで減らし、アウトプットの量を圧倒的に増やすことで時間のある受験生と戦うしかありません。
理論をある程度捨てて本試験に臨むという選択も必要かもしれません。時間がない人には選択と集中しか道はありません。まだまだ、間に合います。
仕事を辞める
どうしても合格したいと思う場合は仕事を辞めるという選択肢も考えるべきです。
大の大人が仕事を辞めるのは大変大きな選択ですが、数年間真剣に勉強して不合格が続いているのであれば、仕事を辞めるという決断も間違いではありません。
実際に私は試験に合格できず、5月末で仕事を辞めさせてもらい、その年の8月の試験に合格しました。6月から本試験までの約2ヶ月を必至に勉強すれば、どんな成績でもひっくり返すことができます。
私は自分の能力ではこの職場で働きながら勉強して試験合格することは難しいと判断し、退職させてもらいました。真剣に人生と向き合った瞬間でした。
仕事を辞めるは極論かもしれませんが、職場に相談の上、試験前は出来る限り勉強に集中できる環境を整えましょう。
<編集後記>
本日は朝から法人の新規顧問契約。お昼からは不動産屋さんと一緒に事務所探しの旅に出ました。銀行さんとの調整のあとに恩師と事務所の税理士さんと飲み会。お仕事を貰いました。ありがとうございます!!!夜は関西大学の経済人クラブの集まりに参加。
<本日の1日1新>
ノガコーヒーのノガブレンド
船場にあるコーヒー屋さんです。久しぶりに美味しいコーヒーを飲みました。お店も居心地が良くここはまた来たいお店です。店長さわやかイケメンです。