経営者は孤独です。
悩みがあっても、相談できる人がいない。
相談したいけど誰に相談すればいいのかわからない。
そこで、とりあえず税理士に相談する社長が多いです。
その理由ですが、税理士は社長と毎月定期的にお会いする身近な専門家だからです。
社長の悩みを聞いていると、悩みの多くは資金繰りと人材に関するものです。
そして、創業当初の社長ほど資金繰りに悩む傾向にあります。
今回は、創業当初における経営者の悩みのひとつである、資金繰りについて考えてみます。
会社の状況を数値化する。それが一番大事。
まずは資金繰りの現状を分析することが大切です。
自社の現状を数値化し、分析することから始めましょう。
毎月経理することで貸借対照表と損益計算書を毎月チェックする。
これが現状分析のゴールです。
みなさんは体調が悪いとまず何をするでしょうか。
体温計で体温を測るのではないでしょうか。
経営も同じです。
まずは会社の状況を数値化すること。
それが一番大事。
経営を数値化する方法は、毎月税理士に来てもらい、経理を見てもらうことです。
結果的には、これが一番安上りで安全確実です。
数値化できれば分析開始!むずかしい指標に負けないこと。
会社の状況を数値化できれば、月々の数値を分析してみましょう。
売上はいくらでしょうか?
利益はいくらでしょうか?
原価があれば原価はいくらでしょうか?
粗利はいくらでしょうか?
人件費はいくらでしょうか?
固定費はいくらでしょうか?
お金は増えているでしょうか?減っているでしょうか?
流動性は?
投資に対する効率は?
財務安全性は?
損益分岐点は?
いろいろな分析指標があります。
専門用語が多くて、わかりにくいと感じる場合もあります。
そこでまずは、売上、利益、資金の増減をチェックしてみてください。
数か月チェックしていると売上、利益、資金の増減の傾向がわかります。
その傾向をもとに、目標を設定しましょう。
資金繰り目標は売上の2か月分。まずは達成を信じ抜くこと。
資金繰りに悩む社長には、目標を設定することをおすすめしています。
目標を設定すると、人はそこに向かって動き出します。
税理士と一緒に設定した目標ならなおさら、社長も達成する意欲が湧いてきます。
まずは売上2か月分の資金確保を目標にしましょう。
理由は、万が一何か予期できないことがあっても、2か月の期間があれば、金融機関から融資を受けることができるからです。
融資が実行されるには、早くて1か月程度かかります。
さらに、金融機関はお金と返済能力がない人には、融資をしません。
その意味でも、手元資金の確保はかかせません。
資金繰りを改善する基本は、売上の回収を早めることと、支払いを遅くすることです。
簡単なことですが、これがけっこう難しいです。
売上の早期回収はなかなか思うようにいかないですし、支払いのサイトは取引先との力関係や信用に直結します。
支払いを遅くする一例としては、クレジットカードでの支払いや分割にするという方法があります。
納税については少し前までは現金預金での納付が基本でした。
最近はクレジットカードでの納付も可能です。
クレジットカードによっては分割での支払いも可能です。
このような資金繰り対策を専門家と相談のうえ、一つ一つ地道に行うことが大切です。
私も独立する際に資金繰りの計画表を作りました。
実際にその計画通りに事業が推移するかはわかりませんが、計画しないことには始まりません。
私の場合は売上0で独立しましたので、まずは売上を立てることが第一なのですが(笑)
営業や情報発信を継続し、顧問件数を増やすように行動していきます。
<編集後記>
本日は所用のため銀行に行った後、確定申告に関する書籍を物色しました。日々変わりゆく税法を必死に勉強しています。独立してからは税法以外の勉強も必要となりますので、ここからが本当の学びかもしれません。
<本日の1日1新>
いつも買うプリンと違い、杏仁豆腐を買ってみる。プリンもいいけど杏仁豆腐もおいしいですね。