JC(青年会議所)の活動は経費になる?ならない?

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開業して以来、少しずつ色々な知識が増えています。

その一つがJC(青年会議所)です。

開業してから知った団体ですが、JCに加入されている社長や士業、営業マンがたくさんいます。

そこで今回はJCにかかる費用は経費になるのかについて考えてみます。

JCとは

JCとは青年会議所のことで、40歳以下の経営者が加入している団体で、地域の公益活動を行っています。

日本青年会議所とは

1949年、明るい豊かな社会の実現を理想とし、責任感と情熱をもった青年有志による東京青年商工会議所(商工会議所法制定にともない青年会議所と改名)設立から、日本の青年会議所(JC)運動は始まりました。 共に向上し合い、社会に貢献しようという理念のもとに各地に次々と青年会議所が誕生。 1951年には全国的運営の総合調整機関として日本青年会議所(日本JC)が設けられました。 現在、日本全国に青年会議所があり、「修練」「奉仕」「友情」の三つの信条のもと、より良い社会づくりをめざし、ボランティアや行政改革等の社会的課題に積極的に取り組んでいます。 さらには、国際青年会議所(JCI)のメンバーとして各国の青年会議所と連携し、世界を舞台として、さまざまな活動を展開しています。

<日本青年会議所HPより>

地域の公益活動を目的としていますが、経営者が集まっている団体のため、ビジネスとしての色合いも強い会です。

JCの活動には経営者目線での座学や、トレーニングもあり、リーダー育成の場にもなっているようです。

そして、経営者が集まれば飲み会が開催されます。

JCは飲み会が多いため、本業が傾いたり家庭環境が冷え切るなどの都市伝説をよく聞きます。

(笑えない。)

そのようなJCの活動ですが、活動費は経費になるのでしょうか?

JCの活動費は経費にならない

JCの活動費としては、会議に出席するための交通費や宿泊費・会議費・交際費・年会費などが考えられます。

結論から言うと、JCの活動費は経費になりません。

JCの活動費(交通費)を費用としていた法人が否認された事例(国税不服審判所の裁決)があります。

裁決では、JCの活動はあくまでも公益活動であり、社長が支払う費用は会社の費用ではなく個人的な出費であると判断されました。(そのため、社長に対する利益供与とされ、役員報酬であるとされています。)

さらに、JCの活動を通じて売上ができてもそれはあくまで副次的な結果であり、JCの活動費は社会通念に照らし客観的にみて事業の遂行上必要なものであったということはできないと判断されています。

個人的な意見

国税不服審判所の裁決ですので、まだ確定とは言えませんがなかなか厳しい判断だなあと感じます。

JCの活動費は経費にしているケースが多いのではないでしょうか。

ちなみにロータリーやライオンズは法人であれば交際費とする規定があります。(個人事業主の場合は費用になりません。)

税金ってほんとよくわからないし複雑だな、、、

好奇心を持ってこれからも勉強あるのみです。まだまだ未熟な自分ですが、令和の時代も精一杯生きます。

<編集後記>

本日は京都へ小旅行。税理士の先輩にアドバイスをいただくために事務所訪問をしてきました。ちなみに先輩と新元号の発表を見ていました。なんでも気さくに相談できる先輩がいてありがたいです。お互いに独立してまだ間もないですが、今できることをやるしかないですね!

その後は大学時代のサークルの後輩が働く京都のvermillionというコーヒースタンドに行きました。稲荷大社の近くにあるお洒落なお店でコーヒーも美味しかったです。開業祝いということで後輩に一杯ご馳走してもらいました。なんてできた後輩だ。

<本日の1日1新>

京都の伏見稲荷を参拝。写真でしか見た事が無かったですが、外国人観光客の多さに少しびっくりしました。日本人観光客は私だけなんじゃ?という感じでした。。。